システムが必要とされ、運用されるまでには以下の工程があります。
1. システムを求める人の要望を聞き、何を求めているかを明確にする
2. 明確になった要望をシステム化するために、最適な言語や環境を含む全体像を考える
3. 全体像を基に、システムの大きな流れを設計する
4. 各機能を実現するために詳細設計を行う
5. 実際にプログラミングする
6. 各プログラムが正しく動くかを検証する
7. 各機能が正しく動くかを検証する
8. システム全体が正しく動くかを検証する
9. 運用スケジュールを立て、実際に運用する
10. 運用中に不具合や想定外の状況に対応する

システム開発を目指す人は、どうしてもプログラミング工程を重視しがちですが、本当に使いやすいシステムを提供するには、プログラミングだけでは不十分です。
近年、ローコードツールやノーコードツール、さらには生成AIの進化により、プログラミングの工程が大幅な減少傾向にあります。この流れを受け、要件定義や設計、検証といったフェーズが今後の開発において主流となる可能性が高まっています。ですが、これらの工程を担当するには、基礎的なプログラミング知識が依然として必要です。
となると、開発者がスキルアップを図る際のプロセスも大きく変わる可能性があると思います。これからの開発者は、まずプログラミングを学び、各開発言語の特徴を理解した上で、自分の性格や適性も考慮し、設計を志すか検証を志すかの選択を求められる時代になりそうです。
